まな板の消毒、どうしていますか?
特に夏の食中毒がニュースになるような時期には、神経質になってしまうものですね。
家庭での食中毒防止には、まな板の清潔さがカギになるような気がします。
食中毒を防止するためにまな板は清潔に保つ
夏の食中毒は細菌性のものが多く、代表的なのが「O157」でしょう。食中毒を起こすような菌類は、肉や魚に付着していることが多いのですが、細菌はたいてい熱に弱いので、生で食べなければ(十分に加熱すれば)、菌は死滅しますので大丈夫なのです。
ただ食べる時には熱が通っているとしても、お料理する前の生の状態に気を付けなければいけなくなります。
夏には生野菜のサラダはとてもおいしいですし、そうめんなどの薬味のミョウガや生姜は、生のものを使いますね。
そこで気を付けたいのが、まな板、ということになります。
肉類、魚類に使ったまな板を、汚れたままで(見た目がきれいでも、細菌などが付着したまま)生で食べるものに使うと、それが原因で食中毒を起こすことがあるのです。
まな板の肉類と野菜類の使い分けの仕方
では、まな板はどのように使えば清潔さを保てるでしょうか。
まな板は2枚、肉や魚類用と野菜用と使い分ける、という人もいますね。もちろんそれなら完璧かもしれませんが、収納のスペースの問題や複数持つと管理が面倒ということもあると思います。
私はまな板を複数持つより、ひとつのまな板を工夫して使ったらよいのではないかと思います。
たとえば肉や魚類を切る時には、直接まな板に置かないできれいに洗った牛乳パックを広げてその上で切るというのも、ひとつの方法かと思います。この方法の良い点は、まな板が汚れないし、牛乳パックはそのまま捨ててしまえるというところです。
まな板シート、というのがありますね(100均で売っていることもあります)。うすっぺらいシートですが、肉や魚を切る時にはこれをまな板に載せると、後で洗うのはこのシートの部分だけなのでとても楽です。
まな板の表裏を使い分けるという方法は、あまりお勧めできません。片面が肉や魚用、もう片面が野菜用、というのですね。たとえば肉を切った後洗った時に、洗った水は反対側にも回ってしまいませんか?それに片側を使っている時に、もう片側は台所の台などに触れていることになるので、キッチリきれいに使い分けるのは結構大変なのではないかと思います。
それと、肉魚類と野菜は別にすると言っても、野菜を熱で調理するのであれば全然神経質になることはありませんよね。気を付けなければいけないのは、生で食べる時だけです。
肉じゃがを作るのに、ジャガイモと玉ねぎとお肉を同じまな板で切ったって、まったく問題ないわけです。
生で食べる野菜だけ気を付ければ良いわけですから、野菜はまな板を使わずに野菜を切る調理器具を使うという手もありますね。これひとつで、サラダ用の野菜なら問題なく切れてしまいます。
まな板の消毒方法
まな板を消毒する方法ですが、一番簡単なのは台所用漂白剤を使うことです。その製品の「使い方」の指示通りに使います。身体に悪いような気がして薄めて使う、という人がいるようですが、それでは効果はありません。
木のまな板は傷が付くし、傷が付いたところは菌が付きやすいし、消毒もしにくいです。肉や魚を切る用のまな板は、洗いやすく消毒しやすい材質のものが良いのではないかと思います。
私はあまり消毒剤などは使いたくないので、まな板を消毒するのはもっぱら熱湯です。まずはまな板を洗剤で洗い、洗剤をきれいに落とします(すすぐのには熱めのお湯を使います)。そこに沸騰したお湯をざざざざっとかけるんです。薬缶1杯のお湯で、まな板1枚を消毒します。一度にばしゃんとかけるのではなく、かと言ってあまりにゆっくりだと温度が下がるような気がするので、適度に時間をかけています(うまく説明できませんが)。
厚生労働省のサイトに、ほぼ私のやり方が載っています(消毒に使うのは熱湯か台所用漂白剤)ので、たぶんOKなんだとちょっと嬉しかったりします。
まとめ
まな板を中心にお話ししましたが、もうひとつ注意したいのが「包丁」です。
包丁に菌が付着していれば、まな板がいくらきれいでも何もなりません。忘れがちなのが柄(持ち手)の部分です。刃の部分はきれいに洗っても、案外柄の部分がきれいになっていなかったりするんです。
私はまな板を熱湯で消毒する時に、まな板の上に包丁を載せて一緒に消毒します。この時には包丁全体に熱湯がかかるようにして、ひっくり返して反対側も消毒します(ひっくり返す時に、刃の部分が熱くなっているので気を付けてください)。
暑い夏、あまり神経質にならずにおいしいものをたくさん食べて、元気に過ごしたいものですね。
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夏のお弁当は心配だしどうしよう?と悩んでいるなら、こちらを参考にどうぞ。
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