冬になると流行するインフルエンザ、罹りたくないものですね。完全予防とは行かないけれどある程度の効果が期待できる予防接種は、特に子供や高齢者なら受けておきたいものです。
でも予防接種の後、熱が出る場合があります。頭痛がしたりだるくなったり。これって予防接種の副作用でしょうか?予防接種でインフルエンザになっちゃったってことはない?学校や仕事に行っても大丈夫のなのでしょうか。
インフルエンザ予防接種後に熱やだるさが出るのは?
インフルエンザの予防接種の後、熱が出たり頭痛がしたりだるくなったりというのは、割とよくあることです(5%~10%起きると言われています)。一番多い副反応(予防接種後に出る症状に関しては副作用という言葉は使いません)は、「注射したところが腫れて痛くなる」ことです。これは経験した人も多いのではないでしょうか。
予防接種後の副反応は、割と早く出ることが多いようです。接種を受けた日の夜に具合が悪くなって、というのは割とよく耳にしますね。
ワクチン接種は不活化したインフルエンザウィルスを体内に入れて免疫を作る、というものです。この過程で起きるのが「副反応」なんですね。なので心配はいりません。2~3日で治まるものです。
インフルエンザ予防接種後の反応で気を付けたいこと
上に書いた通り、予防接種の副反応であれば、2~3日で症状は消えるはずです。もし消えない場合には、もしかすると副反応ではないかもしれないですね。
インフルエンザの予防接種をする時期は、風邪が流行り始める時期と重なります。病院あるあるですが「待合室で風邪をうつされた」可能性もあるかもしれませんね。
インフルエンザの予防接種の副反応にもたくさんの症状があるので、確実に副反応だとかそうでないとか、と判断するのは難しいと思います。
でも症状が長引いた場合や、熱があまりに高い場合には、予防接種を受けた医療機関に問い合わせをした方が良いと思います。特に子供や高齢者の場合には、高熱が長引くと体力も奪われてしまうので、早めに問い合わせましょう。
もうひとつ気を付けたいのは、アレルギーです。これはめったに起きないことですが、アレルギー反応が出る場合があります。ワクチンは鶏卵を使って作られるので、卵アレルギーがある場合に特に気を付けたいですね。劇的な症状であるアナフィラキシー(発疹や呼吸困難)などのアレルギー反応は、接種後すぐに出ることが多いです。接種後30分は医療機関内に留まるように言われることが多いと思いますが、それはこのショック症状が出た場合に素早く対応するためです。
この30分に問題がなくても、その後数時間で症状が出ることもありますので、劇的な症状が出た場合にはすぐに医療機関に連絡するようにしましょう。
インフルエンザ予防接種の後に熱が出ても会社や学校に行っても大丈夫?
インフルエンザの予防接種を受けた後で、まるでインフルエンザのような症状が出ると不安になりますね。もしかして「かかっちゃった?」なんて思ってしまいます。
インフルエンザに罹った場合には、仕事や学校は休まなければなりません。もちろん他の人にうつさないためです。(発症後5日間、熱が下がってから2日間)
で、予防接種の後、熱が出た場合は?
安心してください。インフルエンザの予防接種で、インフルエンザに感染することはありません。
もちろん熱があったりだるかったりするなら、会社や学校は休んで安静にしていたほうが良いと思いますが、インフルエンザに罹った時のように、熱が下がって2日間は外出しない、なんて考える必要はないわけですね。症状が消えて元気になったら、外出して大丈夫ですよ!
まとめ
病気にならないための予防接種なのに、そのために病気みたいな症状が出ると、なんだかな~、という気分になるかもしれませんが、身体が一生懸命抗体を作っているからだ、と考えれば「よしよし、がんばれ!」という気分になるものです。
予防接種をしても絶対にインフルエンザにかからない、というわけではありませんので、大切なのは免疫力の強い体作りです。
規則正しい生活をして良く食べ、よく眠り、適度の運動をするのが一番!(まあ、それがなかなかできないんですが・・・)
元気に冬を過ごしましょう!
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インフルエンザ予防接種の有効性などに関してはこちらをどうぞ!
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