桃の節句は、女の子を授かったお宅では、とても華やかな幸せな日になりますね。
お雛さまを飾って、桃の花を飾って、ぼんぼりに灯りをつけて、楽しいひな祭りです。
でも自分の娘のお雛様は飾って、自分の雛人形はどうしたら良いのでしょう?
何歳までお雛様は飾るものなのでしょうか?
そういえば、秋に「菊の節句」があるとも聞きます。何をするのでしょう?
ひな人形は何歳まで飾るの?
ひな祭りは、平安時代から始まった「雛遊び」が後に「一生の災厄を人形に身代りさせる」という祭礼的なものに変わって行ったものと考えられています。
一生の災厄から守ってくれるのですから、本来はお嫁入りの時に持参して、お姑さんのお雛様と一緒に、また自分に娘が生まれたらその子のお雛様と並べて飾っていたものです。
お雛さまには、ご両親やおじいさまやおばあさまの「この子が一生幸せでありますように」という願いも込められています。
一生大事に飾るものなのですね。
ずっと仕舞ったままでは、お雛さまもかわいそうです。
重陽の節句にも雛人形を飾るの?
最近耳にするようになった「重陽の節句」というのが、「大人の雛祭り」だというのを耳にしました。
どういうお祭りなのでしょう?
そもそも「節句」というのは、季節の節目になる日で年に5回あります。
1月7日 人日の節句 、七草の節句
3月3日 上巳の節句 、桃の節句
5月5日 菖蒲の節句 、端午の節句
7月7日 七夕の節句 、七夕
9月9日 重陽の節句、菊の節句
なぜか9月9日の「菊の節句」だけが、忘れ去られてしまったようであまり馴染みがないのではないでしょうか。
この日を「後の雛」と呼んで、健康と長寿を願って、再びお雛様を飾る風習があったのです。梅雨と夏を越したお雛様の虫干しを兼ねてまた飾りましょう、ということなのでしょう。
最近、昔からの伝統を守ろうという風潮があって、「菊の節句」を祝おうという動きがあるんですね。
「後の雛」用にお雛様を作る人形専門店も出てきました。
重陽の節句には何をするの?
この「菊の節句」には、雛人形を愛でながら、邪気を祓い長寿を願い、菊の花を飾り、菊の花びらを浮かべたお酒を酌み交わします。
ちょっと大人のお祝いですね。
季節が季節なだけに、収穫祭と結びついた習慣でもあるのでしょう。
食卓には「栗ごはん」、「食用菊」を使ったお料理、秋茄子のお料理が並びます。
菊の絵模様のお皿を使って、菊のお菓子をいただくというのも良いですね。この時期には、和菓子店に菊をかたどったお菓子が売られます。
まとめ
あなたのお雛様は、あなたの一生をお守りする、大事なお雛様です。年齢に関係なく、末永く飾ってあげましょう。
そして、秋の「後の雛」をお祝いするというのも良いですね。
娘さんのお雛様は「桃の節句」に、お母様のお雛様は「後の雛」に飾って祝う、というのも良いかもしれません。
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