富士山に小さな子供は登れる?気を付けることは?登山プランは?

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夏休みの大イベントとして、子供と一緒に富士山に登ろうと考える人は多いと思います。

富士山の素晴らしさを知っていれば尚更、それを子供にも味わわせてあげたいと思いますよね。

子供と一緒の富士登山、注意する点などを考えてみました。

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富士山 子供は何歳から登れる?重要なのは?

何歳くらいから富士山に登れるのでしょうか?

ネットの体験談などを見ると、4歳くらいから登っている子供もいますね(ちゃんと頂上まで)。

子供が富士山の頂上まで登れるかどうかは、年齢よりも日程の組み方、登り方によると思います。

そして何より、子供に「その気」があるかどうかです。親が無理やり登らせるような状況では、うまく行くとは思えません。

富士登山は体力的にきつい上、上に行けば行くほど石や砂しかなく、面白みがありません。大人にとっては「一生に一度は登ってみたい山」であっても、子供にとってそれだけの価値があるかどうかはわかりません。途中で登るのがイヤになってしまうかもしれません。

もしお子さんに登山の経験がないなら、まずは低い山に登ってみて、山登りを楽しいと思うかどうかと、体力面について見てみると良いと思います。いきなり富士山は、ちょっと無謀かもしれませんね。

あとは親に多少の登山経験と、子供が足をくじいたり高山病になったりした時に、おんぶするだけの体力があるかどうかもポイントでしょう。

親に登山経験があると良いのは、ペースの配分がうまくできるからです。子供は基本元気なので、気分が乗ると走ったり、ペースが速くなったりしがちです。

私が登った時もたくさんの子供たちを見かけましたが、走って私たちを追い越していった子供が、先の方で気分が悪くなって座り込んでいたりするのを目にしました。ゆっくり登らないと高山病の危険があるのは、言うまでもありません。

親がいかにペース配分をうまくして、子供たちに歩くペースを守らせることができるか。リーダーになってコントロールできるか、ということです。

子供の元気がなくなってきたら「頑張れ!」などと言う前に、高山病の兆候ではないのかきちんと見極めましょう。高山病なら、いくら頑張ったって登り続けたら悪化するだけです。

体調が悪くなってきた時の判断、天候が怪しくなってきた時の判断がきちんとできないといけないということです。せっかく登り始めたんだから、というのは危険です。高山病はかかってしまうと、基本的に高度を下げないと回復しません。富士山は雨が降ったり雷が来たりしても、偶然山小屋の近くにいない限り逃げ場がありません。

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子供を背負っての登山

小さい子供をベビーキャリアや背負子で背負って登るのは、やめたほうが良いと思います。

富士登山は、低い山のトレッキングとはわけが違います。

子供を背負うのは体力を消耗しますし(荷物は100gでも軽くした方が良いと言われています)、何よりも危ないです。背中の荷物が重いと疲れるということもありますが、バランスを崩した時に体勢を立て直すのが難しくなります。砂礫の登山道はとても滑りやすいものです。子供を背負ったまま転ぶなんて、想像したくもありませんね。


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子供との登山プラン

*登山ルートを選ぶ

一番きつい御殿場ルートは選ばない方が良いですね。距離が長い上、山小屋の数も少ないです。

富士宮ルートは、頂上まで行かないときれいな日の出が見られません。富士登山の目的が「ご来光」なら、このルートはやめたほうが良いでしょう。ご来光を拝みたいがために無理をする、などということになるのは避けたいですね。

残るは「吉田ルート」と「須走ルート」です。

吉田ルートは、何と言っても一番ポピュラーで、登山者の数が圧倒的に多いです。お盆の時期や週末は大変混みあいます。その代わり、山小屋の数も多く、救護施設も2ヶ所あり、安心です。

須走ルートは、一番変化に富んだ登山道です。少し距離が長いですが、登山者の数も少なく自分たちのペースで登ることができます。

吉田ルートと須走ルートは八合目で合流し、頂上まではとても混雑します。

*登山プラン

お勧めするのは、1泊2日か2泊3日です。

日帰り登山(弾丸登山)は大人にも勧めませんが、子供が一緒なら尚更です。

1泊2日の場合は、1日目のお昼くらいに登り始めて7合目か8合目で宿泊、2日目に登頂するプランです。

子供連れなら、ご来光は宿泊した山小屋前か、途中の登山道で拝み、夜中に起き出して頂上でご来光というのはやめた方が良いと思います。とにかく余裕を持って行動するのが何より。無理やり起きて眠い目で暗い中登って辛いだけ、という登山にはしない方が良いのではないでしょうか。また頂上でご来光を拝むために、日の出前の登山道は込み合うことがあるので、それも避けた方が良いように思います。自分たちのペースで登れる時間帯に登った方が、疲れも最小限で済みますね。

頂上からはなるべく早い時間に下り始め、五合目までたどり着きます。下りの途中で暗くなって遭難しそうになったという話しも良く聞くので(特に須走口の樹林帯)、気を付けましょう。

2泊3日の場合は、余裕ですね。1日目は7合目か8合目の山小屋まで。2日目は山小屋前でご来光を拝み、ゆっくり頂上を目指し、頂上でもゆっくり過ごします。ゆっくり下り始めて、山小屋で2泊目。3日目にゆっくり5合目まで下ります。

私としてはこの2泊3日がお勧めです。ゆっくり登れば、それだけ高山病のリスクも減ります。そしてせっかく登った富士山の頂上を満喫しましょう。

まとめ

子供連れの場合(子供連れでなくてもなのですが)、いかにうまくペース配分ができるかが成功のカギを握っています。それと子供に意欲があるかどうかですね。

そして決して無理をしないことです。もし頂上まで行けなくても、富士山は来年も待っていてくれますよ。

楽しい登山をしてくださいね。

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