海外旅行に出かける時に、まず用意するのはスーツケースですね。
長期の旅行になれば大きなスーツケースが必要になりますが、めったに使わないのであればレンタルもできますね。
そして、スーツケースにベルトを付けているのをよく見かけますが、あれは必要なのでしょうか?
そもそもどうしてベルトをするのでしょうか?
ベルトにも種類があるのでしょうか?巻き方は決まっているのでしょうか?
スーツケースにベルトは必要か?
スーツケースにベルトをするのには、いくつかの理由があります。
一番大きな理由は、何かの衝撃でスーツケースのロックが壊れてしまった時に、ベルトをしていなければ開いてしまうからです。
以前テレビで、スーツケースを3m位のところから落とす実験を見たことがあります。どんなスーツケースでも、見事にパッカンと開いてしまっていました。
空港での貨物の扱いを見たことがあればわかると思いますが、投げます。これはどこの国でもたぶん同じです。ヨーロッパだから丁寧だろう、なんていうことはありません。もし比較的丁寧に扱う国があるとしたら、たぶん日本しかないでしょう。
飛行機の貨物室からベルトコンベアで下す時に落ちる、なんていうこともありますね。
衝撃で開いてしまうのはハードタイプの場合で、ソフトタイプの場合はパッカンと開くことはありません。ソフトタイプと同じで、最近の超軽量型のハードタイプでもジッパーで閉めるものが多くなってきました。
そのジッパーで閉めるタイプのものも、ベルトを締めることでジッパーへの負担を軽くすることができます。
スーツケースは時に中身がパンパンになって、無理矢理閉めることがありますよね。そんな時には、ジッパーにかなりの負荷がかかっています。ジッパータイプのスーツケースで一番弱いのはこの部分ですから、負担を軽くしてあげた方が良いですね。
スーツケースベルトには、盗難防止の働きもあります。
スーツケースの中身の盗難は、空港内で起きることがほとんどです。荷物を預けてから手元に戻ってくるまでの間に、ということは空港で働いている人が盗んでしまうわけで、とんでもないことですが実際に起きることなのです。
スーツケースから何かを盗もうとしたら、自分の手元にそのスーツケースがあるほんの短い時間しかないわけです。ベルトがかかっていたら面倒ですよね。開けるのに時間がかかってしまいます。だから初めから狙われる可能性が低くなるんです。
その他に、到着地で荷物を受け取る時に自分のスーツケースを見つけやすいという利点もあります。スーツケースは同じようなものが多いですが、スーツケースとベルトの両方同じものを使っている、なんていうことはまず考えられません。
スーツケース自体を盗まれる危険性も低くなります。盗もうとする人は、なるべく目立たないものを盗もうとするからです。スーツケース自体を盗まれるというのは、あまりないですけれどね。
最近のスーツケースは強度も上がり、ハードタイプのものでもそうそう開いたりしません。ジッパーだってかなり強力なものを使っています。
でもそれでも、海外滞在中に「スーツケースが壊れた」とか「スーツケースから物がなくなった」なんていうトラブルはなるべく避けたいですよね。
スーツケースベルトでおしゃれをするというのもありますが(いろいろなかわいい色や柄のものが出ています)、ベルトはすぐ汚れちゃうんですよね。。。
スーツケースベルトの種類は?
スーツケースベルトはいろいろな種類のものが出ています。大きく分けると3つです。
*昔ながらの、金具を通して手でギュッと締めるもの
*ワンタッチで締まるもの
*鍵が付いているもの
さてどれが良いのでしょう?
確実に言えるのは、ワンタッチのものは「おしゃれ」以外に意味がないということです。それは、なぜスーツケースベルトを締めたほうが良いか、の意味を考えれば明確ですね。ただ最近はストッパーのついているものもあるので、締めた後にストッパーを使えばベルトを締めないよりは良いと思います。
鍵が付いているものも、あまり必要がないのではないかと思います。逆に鍵をかけたり開けたりが面倒なのではないでしょうか。また鍵付きのものは、長さを調節してからカチンと連結部分を嵌めるものが多いので、閉め方が甘くなってしまうことが多いです。
お勧めするのは、金具を通して手でギュッと締めるものです。
スーツケースに巻いてから大きさに合わせて閉めるので、ギュッと閉まってぴったり固定できます。きちんと締まっていると、なかなか取れません。これが一番頑丈に締まると思います。
一度ベルトを締めてしまうと取るのが大変なので、荷物をしっかり確認して絶対OKとなってから締めましょう。
スーツケースベルトの締め方は?
どの種類のベルトでも、スーツケースの持ち手を通すようにします。
ワンタッチ式や鍵付きのものは、締める前になるべくきっちり締まるように長さをうまく調整してください(結構難しい)。金具や連結部分が角に来ないように、位置を確認してください。
お勧めの「金具に通して手で締めるタイプ」の、正しい締め方がこのサイトに写真入りで載っています。
*ベルトを引っ張って締める時に、スーツケースの角のところですると、一番きっちり締まります。
*ベルトの余った分は、きちんと締めたベルトの下に折り込んでくださいね。
ワンタッチ式のベルトの締め方の良い動画がありましたので、参考にどうぞ。
まとめ
自分のスーツケースを見分けるためのベルトだと思っていませんでしたか?それだけだったら、バンダナかハンカチを持ち手に縛っておくとか、目立つテープを貼っておくだけで良いですよね。
スーツケースベルトには、こんな役割もあるのです。
でもそれでも、旅行中は何があるかわかりません。スーツケースに貴重品を入れて預けたりしない方が良いですね。
無くなって困るようなものは、必ず機内持ち込み荷物に入れましょう。
では、楽しい旅を!
スーツケース選びに困っているなら、こちらを参考にどうぞ。
他にも海外旅行の便利情報をいろいろと書いています。こちらからどうぞ。
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