最近よく見かけるようになった「つるし雛」、かわいくて素敵ですね。
このつるし雛は、どのように飾るものなのでしょうか?
自分で作ることもできるのでしょうか?
つるし雛の飾り方
一般的に桃の節句に飾るのは、親王飾り(お内裏様とお雛様)を中心に、雪洞や屏風などの装飾に、大きいものだと三人官女や、五人囃子などが加わる雛壇、雛飾りです。
最近見かけるようになった「つるし雛」は、伊豆の稲取地方が発祥で、裕福な家しか揃えられなかった雛飾りの代わりに、手作りで子供のしあわせを祈ろうと作られるようになった飾りです。ということは、もともと「つるし雛」は単独で飾るものなのですね。
ただ、雛飾りが一生の災厄をこの人形に身代りさせるという祭礼的意味合いがあるのに対して、「つるし雛」はおめでたいものをつるして子供の幸福を願う、という飾りです。もちろん子供の健やかで幸福な人生を願うのは同じことですね。
今では、雛壇の両脇につるされたものをよく見かけるようになりました。
もうすでに雛飾りを揃えたお宅に、お祝いとして「市松人形」などの代わりに「つるし雛」が贈られることもあるようです。「市松人形」は怖いという人が多いので、かわいらしいつるし雛に人気が移ってしまうのもわかる気がしますね(市松人形にはちょっと気の毒ですが)。
双方の実家が初節句の雛人形を買いたいと思っているような場合にも、片方には雛壇を買っていただいて、もう片方にはつるし雛を買っていただくと、とても豪華な素敵な雛飾りになりますね。
アパートなどで雛壇を飾る場所がない場合にも、つるし雛なら天井からつるしたり、タンスなどの狭い空間に置いたりできるので、置き場所のことに頭を悩ます必要がありません。
つるし雛はいろいろな種類があって手作りもできるので、作って増やしていって毎年少しずつにぎやかになって行く「つるし雛」を飾るお宅もあるようです。
おかあさまやおばあさまの手作りの「つるし雛」を飾るなんて、ステキですね。
つるし雛には数は奇数にするとか、ひとつのつるし雛に同じ飾りは付けないとか、対にして飾るとかの決まりごとがありますが、最近の創作つるし雛は特にそのようなことは気にせず、好きなように飾り付けるようです。
つるし雛には種類がいろいろありますが、それぞれに意味があります。
たとえば、こんな感じです。
猿っ子:さる(去る)にかけて災いが去るように
唐辛子:防虫効果があるため,可愛い娘に悪い虫が付かないように
桃:邪気、悪霊を退治する
お手玉:手が器用になるように
ふくろう:不苦労(ふくろう)
こちらのHPに、写真と一緒にそれぞれの飾りの意味が説明されています。どれもとてもかわいいですよ。
稲取温泉 雛のつるし飾りまつり 種類
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つるし飾りを作ってみよう
上記のように、伝統的なつるし飾りにはそれぞれに意味があるのですが、自分で作るのであれば、子供が好きなものや自分が気に入っているものを、オリジナルで作ってみるのも面白いかもしれません。
つるし飾りの作り方は、本もたくさん出ていますので、検索してみてくださいね。
初めて作る時には、「つるし飾りキット」を買って作ってみるのも良いですね。一度作ってみると、どんなものなのかがだいたいわかるでしょう。
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そして是非、オリジナルを作ってみてくださいね。
まとめ
すてきな「つるし飾り」、雛壇の脇に飾って、にぎやかにひな祭りをお祝いしましょう!
稲取温泉雛のつるし飾りまつり2016はいつ?周辺で桜が見られる名所は?
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