イースターにドイツでは何を食べるの?飾りつけは?日本では?

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キリスト教にとって、一番重要なお祭りである「復活祭」=「イースター」には、家族が集まり一緒に食卓を囲みます。

何を食べるのでしょう?

飾りつけはするのでしょうか?

このようなお祭りは地域によって風習に差があるのは、どこでも同じです。ここでは、ドイツの風習を見てみます。

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イースターに食べるもの

イースター前の木曜日(緑の木曜日)

復活日前の木曜日は「緑の木曜日」と言われていて、「緑色のもの」を食べることになっています(カーニバルが終わってからの40日間は「断食期間」と言われていて、本来はこの期間は摂生することになっています)。ただ実際にこの日に肉を食べないで、緑のもの(野菜)だけを食べている人は、少ないと思います。

ズッキーニやホウレンソウ、キャベツなどを調理したもの、チーズをかけてオーブンで焼いたもの(野菜グラタン)などが代表的なこの日のお料理になります。緑のものを食べるのは、「断食期間」だからという他に、イースターが「豊穣を願う春のお祭り」にもルーツがあるのに関係しているようです。

イースター前の金曜日(嘆きの金曜日)

この日は「魚を食べる日」です。本来は「肉を食べない」のですが、肉を食べないなら魚、となったのでしょう。

キリストが十字架にかけられたこの日は、「断食」の日なので肉は食べないということです。

ドイツではあまり魚を食べないので、魚の種類も少ないし、あまり新鮮なものが手に入らないことが多いです(ハンブルグのような港町は別ですが)。調理法もあまり発達していません。一匹の魚をそのまま香草などで焼いたりすることが多いです。

もっとも最近は健康志向と日本食ブームもあって、以前よりは魚の種類が増え、魚を日常的に食べる人も増えてきました。

イースター前の土曜日

特別な日ではありませんが、翌日に「復活日」を控えて、準備に追われる日です。イースターのパンを焼いたり、お料理を作ったりします。

イースターのパンで代表的なものに、カラスムギの小麦粉を使って焼いた、Hefezopfというパン生地を三つ編みにしたものがあります。

復活祭

復活を祝い、断食期間が過ぎて、たっぷりごちそうを食べます。

ドイツでは、昼食に一番たくさん食べるので、ご馳走はたいていお昼に出されます。

代表的なお料理は、ラム(子羊)の肉料理です。骨付きのラム肉をオーブンで焼いたものが、見た目も豪華でおいしいです。それにジャガイモやリゾット、サラダなどを添えて、家族で食卓を囲みます。

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イースターの飾りつけは?プレゼントは?

イースターには、クリスマスのような豪華な飾りつけはしません。

外では、卵の形をした飾りを木に吊るしている家を時々見かけるくらいです。

家の中では、かごに色を付けた卵や小鳥、ウサギのお人形などを、花や鳥の羽根などと一緒にアレンジしたものが置いてあったり、観葉植物などに色を付けたり模様を描いた卵が吊り下げられたりします。

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イースターうさぎと観葉植物のアレンジメント

イースターの卵は、学校でみんなで作ったり、家庭でも作ったりします。

イースターエッグ 卵を使った吊り飾りの作り方

個人の商店ではイースターが近付くと、お客さんに色を付けた茹で卵をプレゼントするところがたくさんあります。

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色を付けた卵も売っています。派手な色ですが、食用の色素を使っているので食べても大丈夫。

もちろん卵の形をした飾りは、イースター前にたくさん売り出されます。卵型のチョコレートも、吊り下げられるようにヒモの付いたものなどがたくさん売られます。商店、特に甘いもの関係では、年々イースターの飾りつけが派手になって行くようです。

イースターには、ほとんどプレゼントの交換は行われません。子供たちが「卵探し」をする時に、卵以外にも小さな物が隠してあることがあります。また、子供たちがちょっとしたプレゼントをもらうこともあります。ご近所同士でプレゼントを交換し合うこともありますが、卵のチョコレートを袋に入れたものなど、ごく小さなものです。

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イースター用の食器、ウサギの模様がかわいいです。

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日本でのイースターは?

ここ数年、日本でもイースターもハロウィーンのようにならないか(商売に使えないか)模索している感じがしますね。

イースターの卵の飾りなども目にするようになってきました。

ただ、イースターは毎年同じ日ではなので、キリスト教徒の少ない日本ではなかなか覚えにくいところがあります。

またイースターはキリスト教の「神聖なお祭り」であり、しかもキリストの死から復活への深い信仰が元になっているので、あまり軽々しく扱えない、ということもあると思います。

きれいな卵の飾りを飾ってみるとか、卵のチョコレートを食べたりするくらいでしょうか。子供たちのチョコレート探しは楽しいので、春が来てうれしいという「春のお祭り」としてある程度広まることはあるかもしれませんね。

まとめ

きれいに塗られたカラフルな卵や、ウサギなどのかわいい飾りで、明るく春らしい「イースター」ですが、キリスト教にとっては最重要なお祭りであることは覚えておきたいですね。

またイースターには「春を迎えて豊穣を祈る」という風習も取り込まれているので、かわいらしい卵の飾りなどを作るのも楽しいと思います。

イースターは何の日?いつなの?何をするの?

イースターエッグ 卵を使った吊り飾りの作り方

紙ナプキンのかわいいうさぎの折り方 パーティーを華やかに

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