
最近見かけるようになったイースターって、いったいいつで、何の日なのでしょう?
そしてイースターには何をするのでしょう?
イースターって何の日?
イースターは、日本語で「復活祭」です、その名の通り、イエス・キリストが十字架にかけられて3日後に復活したことを祝う、キリスト教のお祭りです。
ヨーロッパのほとんどの国では祝日になります。
イースターと呼ばれるイエス・キリストが復活した日は日曜日ですが、その前の金曜日と翌日の月曜日も祝日になる国が多いです。
聖金曜日:
イエス・キリストが十字架にかけられて天に召された日で、「受難日」、「受苦日」 などとも呼ばれます。英語で「Good Friday」、ドイツ語で「Karfreitag」です。
ドイツ語の「Karfreitag」は、嘆きの金曜日、深い悲しみの金曜日というような意味になります。
わからないのは英語のGoodです。どう考えてもGoodな金曜日ではないはずなのに。。。これには諸説あるようで、Goodは単にHoly(聖なる)という意味で使われたというものや、[God Friday」のGodがGoodに変化したというものなどです。
この日はある種の断食を行う地域があり、たとえばドイツでは肉は食べない日になっています。獣肉は食べないので、魚を食べる日なんですね。これはイースターの時だけではなく、通常でも金曜日は魚を食べる人が多く、大学や企業の食堂でも、金曜日のメニューは魚のところがあります。
復活祭(復活日):
イエス・キリストが文字通り「復活」した日です。十字架にかけられて3日目に復活ということですが、聖金曜日の2日目になります。十字架にかけられた日を入れて3日と数えるということです。
英語で「Easter」、ドイツ語で「Ostern」です。この2言語は、語源が同じですが、他のヨーロッパ言語で復活祭は語源が違い、フランス語で「Pâques」、スペイン語では「Pascua」です。
イースターっていつなの?
春分の日の後の最初の満月後の最初の日曜日が、イースターになります。
なので、毎年違う日になります。
2020年から2022年までのイースターは、下記の通りです。
2020年 4月12日
2021年 4月4日
2022年 4月17日
*このイースターは西方教会のもので、東方教会(ロシア正教会など)のイースターはたいてい違う日になります。東方教会では、クリスマスも違う日のことが多いです。
イースターには何をするの?
熱心なキリスト教信者であれば、(もちろん)教会に行きます。教会ではこの日のための特別な礼拝が行われます。
特にカトリック教会では最重要な日となっていて、キリスト像やマリア像を掲げた行進が行われたりするところもあります。
欧米では、この日はクリスマスよりも重要な日で、家族が集まって過ごすことが多いです。
子供たちにとっての主要なイベントは、「イースターの卵」探しです。
ドイツなどでは、イースターのウサギが卵を家中に隠したという設定で、子供たちが卵探しをします。庭があってお天気が良ければ、前もって枝の上や草の陰に卵を隠しておいて、それを子供たちが見つけて集めます(なぜウサギが隠すという話しになったのかは、よくわかっていないようです)。アメリカなどでも同じようなことが行われていて、「エッグハント」と呼ばれていますね。
カラフルに色を付けられた茹で卵を使うことが多いですが、最近では卵型チョコレートを使うことも多いです。
復活祭の卵、イースターエッグは「復活の象徴」ですね。卵からは殻を割って新しい命が生まれるので、イエス・キリストの復活の象徴になりました。
イースターにうさぎが登場するのは、多産なことから「豊穣の象徴」ということですが、これはイースターのお祭りが、春の到来を祝うお祭りと関わりがあることが影響しているのでしょう。
まとめ
イースターはキリスト教にとっては最重要な行事になります。
カラフルな卵を飾るイメージがありますが、キリストの受難から始まるイースターは、あまり軽々しく扱えない気がしますね。
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