睡眠時無呼吸症候群 私の体験談 診断からシーパップの使い心地

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同じ寝室で寝ている人が眠りを妨げられるほどに大きないびきをかくのなら、「睡眠時無呼吸症候群」を疑ってみると良いと思います。

疑っても、なかなかお医者さんに行って・・・というのは億劫なものですけれどね。

これは私が「睡眠時無呼吸症候群」と診断され、治療を受け始めた経験談です。

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いびきがうるさいし呼吸が止まる・・・

「いびきがうるさいよ」と度々起こされ始めたのは、いつ頃からだったでしょうか。

たぶん数年前からだと思いますが、その時にはまだそんなにひどくはなくて、身体の向きを変えたりすれば治まる程度だったと思います。

それが「息をしてないよ。こわいから病院に行って」、とパートナーに言われるようになりました。私自身はごくたまに自分のいびきに気が付くことはありましたが、息が止まるなんて全然気付いていませんでした。それに私、中年のおじさんじゃないし、太ってもいないしね。

昼間眠くなったり、いつも疲れているというような自覚症状が全然なかったことも、なかなか病院に足を向けなかった理由のひとつです。どちらかと言うと夜型人間ですが、朝は起きるとすぐにバッチリ瞬時に動き出せるタイプです。

ところが2年近く前のある晩、息ができない夢、どんなに息を吸おうとしても空気が入って来なくて窒息しそうになる夢、を見ました。これ夢というか、実際に息をしていなかったんでしょうね。

この夢を見て俄然こわくなり、お医者さんに直行しました。

そこで問診の後、自宅で呼吸をチェックできる装置を借りて、その晩はその装置を付けて眠りにつきました。その装置には、私の呼吸がどのようになっているかを記憶するメモリーが入っていて、数日後にその装置を返しに行くと、即その場で私の呼吸状況を見てくれて、「睡眠時無呼吸症候群ですね。では宿泊施設のある専門医のところで、もっとちゃんと調べてもらってください」と紹介状を渡されました。

そしてその専門医のところで、身体中にいろいろな計測ケーブルを付けられた状態で1泊することになりました。こんなんじゃ眠れないと思いながら、案外しっかりちゃんと眠れてしまいました。

ひと晩の計測の結果、私はかなり重度の「睡眠時無呼吸症候群」であることがわかりました。これ起きている時にやれと言われたら、苦しくてできないレベルですよ。こんなに苦しい状態のはずなのに、目が覚めないのってすごく不思議ですが、数字を見てかなり焦りました。

そしてお医者さんの言葉、「放っておくと、そのうち脳溢血や糖尿病のリスクがすごく上がるから」。え?そうなんですか?昼間眠いだけじゃないんですね。まあ、そうだよなあ、血中酸素量がこんなに下がってるよ・・・

CPAP(シーパップ)と呼ばれる強制的に鼻から空気を送り込む装置を装着して寝るようにということで、この装置が私に有効かどうか、どの程度の空気の圧力が私に合うのかを見るため、もう一度装置を付けた状態で病院でひと晩を過ごしました。

というわけで、私は現在まるで「酸素マスク」のように見える、シーパップを付けて寝ています。

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CPAP(シーパップ)の使い心地

CPAP(シーパップ)は保険適用で、レンタルの様な形で使うことができます。そのために月に1度、病院でのチェックが必要になっています。

この通院が面倒だという人が多いようですね。

それとこのCPAP(シーパップ)、慣れるまで使い心地があまり良くありません。使い始めた時は(病院でのひと晩トライアルの時)、息がうまく吸えなくて苦しくて、「これを使って寝るの~?」と看護師さんに聞いてしまいましたよ。「すぐ慣れるから」と言われましたが。

息をするのはすぐに慣れましたが、マスクがいつも顔面に張り付いている状態には、なかなか慣れるものではありません。

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私は最初、一般的なマスクである鼻を覆うタイプを使っていましたが、マスクが顔に当たる部分が赤くなってしまい(アトピー体質)、医師に相談をして、一番マスクが触れる部分が少ないタイプ(ピローマスクと呼ばれるもの)を使うようにしました。これだと鼻の穴の部分にシリコンが当たるだけなので、かなり改善されました。

でもそのうちに、慣れちゃうものなんですね。ほとんどマスクをしていることさえ忘れるくらいになりました。

多くの人が慣れる前に使うのをやめてしまうということなのですが、最初は違和感がありますが続けてみてくださいね。絶対慣れますって。

私はこのCPAP(シーパップ)を使うと、ちゃんと息をするし(もちろんいびきもかかないし)、だから血中酸素量も正常を保っていられて、安心、安心。

ただこのシーパップ、結構な大きさで、しかも電源がないと使えないんです。

私は飛行機で長距離を移動することが度々あるのですが、絶対に寝ない!といいうのは結構辛いものです。離島の電気事情があまり良くないリゾートなどにも、出かけられませんね。

グループ旅行で相部屋の場合など、この装置はぎょっとされるだろうなと思うと、ちょっと行くのを躊躇してしまいますね。


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シーパップ以外の治療法

CPAP(シーパップ)の不便なところは、顔にマスクを付けるといういささか大袈裟に見える装置を家で使う分には良いけれど、というところでしょう。

私はすぐにシーパップを使うことになってしまったので試していませんが、マウスピースを使う場合もありますね。軽度・中程度の場合ということなので、重度の私は該当にならなかったのでしょう。

マウスピースなら電源もいらないし、持ち運びも困りません。どこでも使えるし、人に見られてもぎょっとされることはないでしょう。

私のような人がシーパップ以外に使えるものはないものかと調べていたら、こんなものがありました。

ナステント

シリコンのチューブを片方の鼻に挿入するだけ、という簡単なもの。こんなもので大丈夫なの?というくらい。睡眠時無呼吸症候群は気道が塞がれてしまうわけなので、このチューブで気道を確保するということですね。これが有効なら画期的!今度試してみよう。試してみたら記事にしますね。

ただし、高い!毎日使うには、かなり経済的に余裕がないと厳しいですね。

旅行などでシーパップを持って行けないとか、長時間飛行機に乗るとか、旅行で誰かと相部屋になるとか、そういう時に役立ちそうです。

まとめ

病院に行くのが面倒だし、昼間ちょっと眠いくらい何てことないし、という人が多いようですが、自分の健康のためですよ。

もう一度、睡眠性無呼吸症候群のリスクをおさらいしてみてくださいね。もし調べたのが数年前なら、まだ成人病に関するリスクがあまり知られていなかった頃かもしれません。

自分の健康を守れるのは、自分しかいないんですから。シーパップにしてもマウスピースにしても、そのうち慣れてしまうものですよ。

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